鹿児島の箏(琴)・三味線和楽器教室:桐の音楽院

こんにちは。桐の音楽院(きりのねがくいん)です。鹿児島を中心に活動している箏や三味線の会です。お稽古や尺八や他和楽器との合奏、演奏活動などなど。お問い合わせはお気軽に♪

高校教科書に掲載されている邦楽まとめ

高校教科書に掲載されている邦楽まとめ

前回中学音楽教科書、前々回小学音楽教科書で取り扱われてる邦楽を抜き出してみました。(頁末関連記事参照)

 

今回は高校音楽教科書をまとめてみました。取り扱う教科書は以下の4冊です。

  • 「高校生の音楽1」 教育芸術社出版 平成28年度発行
  • 「高校生の音楽2」 教育芸術者出版 平成28年度発行
  • 「ON1」 音楽の友社出版 平成28年度発行
  • 「高校生の音楽1」 音楽の友社出版

 

「高校生の音楽1」 教育芸術社出版 平成28年度発行

【日本の伝統音楽】

  • 雅楽、声明、能楽(能・狂言)見開き1ページにて其々解説
  • 雅楽の鑑賞曲は管弦「五常楽急」。五常楽の装束写真掲載。
  • 声明の鑑賞局は「観音宝号」、”聖霊会(四天王寺)”での声明写真掲載
  • 能楽の鑑賞曲は「船弁慶」”地謡””囃子”の解説写真掲載
  • 文楽、歌舞伎、筝曲、見開き1ページにて其々解説
  • 文楽の鑑賞曲は「義経千本桜」から≪道行初音旅≫ 太夫と三味線群の写真掲載
  • 歌舞伎の鑑賞曲は「京鹿子娘道成寺」、女形の写真掲載
  • 筝曲の鑑賞曲は「乱」、独奏と三曲合奏、現代曲合奏の写真それぞれ掲載
  • 筝曲における現代邦楽では沢井忠夫作曲「ふたつの群の為に」紹介

【日本の民謡】

  • 「民謡音階」「都節音階」「律音階」「沖縄音階」を見開き1ページにて説明
  • 民謡音階:ソーラン節、花笠音頭、草津節、貝殻節、越中おわら節、おてもやん
  • 都節音階:よさこい節、斎太郎節、会津磐梯山、伊勢音頭、根来の子守歌
  • 律音階:ひえつき節、木曽節
  • 沖縄音階:谷茶目、てぃんさぐぬ花
  • 民謡のリズム(拍がしっかりしてるもの、そうでないもの)と楽器について見開き1ページにて説明
  • 拍を明確に感じさせる民謡:相馬盆唄
  • 拍を明確に感じさせない民謡:江差追分
  • 民謡に使われる主な楽器:三味線、尺八、鉦、篠笛、三線、太鼓
  • 篠笛で「ゆうやけこやけ」を弾いてみようコーナー

「高校生の音楽2」教育芸術社出版 平成28年度発行

【日本の伝統音楽】

  • 歌舞伎が見開き4ページにて解説説
  • 義経千本桜」から”渡海屋の場””鮓屋の場””道行初音旅””河連法眼館の場”其々場面説明、写真掲載。同ページにて関連事項として”義太夫節”説明。
  • 越後獅子」説明。同ページにて黒御簾音楽説明。
  • 歌舞伎の名せりふ解説。
  • 長唄越後獅子」、三味線は五線譜、歌は旋律高低のわかる横譜を見開き1ページにて掲載。

【日本の民俗芸能】

  • アイヌの古式舞踊””八月踊り””黒川能””佐渡の文弥人形””大鹿歌舞伎”を見開き1ページにて解説

【その他:日本の作曲家による映画音楽】

「ON1」音楽之友社出版 平成28年度発行

【歌おう】

  • 「歌おう」部分では、民謡「ソーラン節」「ホーハイ節」「南部牛追い歌」「こきりこ」「谷茶目」五線譜掲載
  • 上記「こきりこ」部では打楽器”こきりこ””びんざさら””太鼓”説明
  • 上記「谷茶目」部では三線調弦、勘所、三板(さんば)の説明

【わたしたちの和楽器

  • 「わたしたちの和楽器」部分では、箏、三味線、尺八、篠笛、太鼓説明
  • 上記「箏」部では、楽器について、調弦、構え方、奏法(掻き爪、割り爪、合わせ爪、スクイ爪、押し手、引き色)説明。”演奏してみよう”コーナーでは「あゝ人生に涙あり」「六段の調べ」の縦譜掲載、”きいてみよう”コーナーでは、「六段の調べ」説明
  • 上記「三味線」部では、楽器について、調弦、構え方、奏法説明。”演奏してみよう”コーナーでは「お江戸日本橋」の五線譜、文化譜並列掲載。”聴いてみよう”コーナーでは「勧進帳」から”寄せの合方”、「鏡獅子」から”狂いの合方”、「秋の色種」から”虫の合方”説明
  • 上記「尺八」部では、楽器について、構え方、奏法(メリカリ)、運指説明。”演奏してみよう”コーナーでは「かごめかごめ」の縦譜(都山、琴古並列)掲載、”聞いてみよう”コーナーでは「鶴の巣籠」説明。
  • 上記「篠笛」部では、楽器について、奏法、構え方、運指、「太鼓」部では楽器について、構え方、奏法について説明。”演奏してみよう”コーナーでは横笛と太鼓の合奏で「ねぷた囃子」の五線譜&篠笛譜(横笛)、一線譜(太鼓)を掲載。”聞いてみよう”コーナーでは”江戸祭囃子””ねぷた囃子””祇園囃子”を説明。

【日本音楽史】

  • 「日本音楽史」部では鑑賞曲として長唄「京鹿子道成寺」、歌舞伎舞踊京鹿子娘道成寺」、催馬楽「単衣」、筝曲「新ざらし」、双魚譜を其々解説。
  • 長唄「京鹿子道成寺」、歌舞伎舞踊京鹿子娘道成寺」では、長唄について、楽曲について、あらすじ、見どころ、音楽と舞台について其々説明。
  • 催馬楽「単衣」では、楽曲について、笏拍子、篳篥龍笛図解解説
  • 筝曲「新ざらし」では、楽曲について、作曲者中能島欣一、「さらし幻想曲」について解説。
  • 現代曲として吉松隆「双魚譜」解説。参考曲として「春の海」、「エクリプス(蝕)」、「二つの群の為に」、「ダンスコンセルタント」

【郷土の伝統音楽】

  • 「郷土の伝統音楽」として”民謡”、”わらべ歌、子守歌”、”民俗芸能”解説。
  • ”鑑賞しよう、体験しよう”では、鹿踊り、だんじり祭り、八木節、阿波踊り、高千穂の夜神楽、エイサー写真掲載解説。

「高校生の音楽1」音楽の友社出版 平成28年度発行

【民族と音楽:日本の歌】

  • 民族と音楽部の日本の歌コーナーでは、民謡「ソーラン節」「南部牛追い歌」「こきりこ」「木曽節」「てぃんさぐぬ花」掲載

【鑑賞】

  • 鑑賞部日本の伝統音楽コーナーでは、”箏曲”「みだれ」、”三味線曲”「京鹿子娘道成寺」から”チンチリレン”の合方、”尺八曲”「鹿の遠音」、”長唄”「勧進帳」、筝曲「新ざらし」、”催馬楽”「伊勢の海」、黒御簾音楽をそれぞれ解説。

【郷土の伝統音楽】

まとめ

  • 中学内容をそれぞれさらに深く掘り下げ、丁寧な解説が増えた印象でした。
  • 全体のボリュームに対して邦楽の取り扱い頁数はコンパクトになってるよう。

個人的におもったこと

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