鹿児島の箏(琴)・三味線和楽器教室:桐の音楽院

こんにちは。桐の音楽院(きりのねがくいん)です。鹿児島を中心に活動している箏や三味線の会です。お稽古や尺八や他和楽器との合奏、演奏活動などなど。お問い合わせはお気軽に♪

それぞれの夏、その後

先週末、Tさんがご自身のお母様の施設で演奏終了されたとのこと。終了報告を、ご自身の言葉で書かれたらどうかしらと提案したところ、以下の文章書いてくださいました。

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---以下Tさんからのメッセージです-------------------

 

「それぞれの夏」タイトルで亜生先生に素敵な記事を書いていただいたTです。

8月23日に母のいる施設に慰問演奏に赴くことができました。
9年前に「くも膜下出血」で倒れ、当初は「助けることができません」と言われた母
でした。
幸い命は取りとめましたが、重い障害が残り施設にお世話になることに。
その当時ネットで病気について色々と調べていくうちにある一文が心に残りました。
発症者の10年生存率の低さについて書かれたもので、50%を切るとあったので
す。
ずっと県外に暮らし、何もできない娘でした。

ずっとずっと母の施設で演奏したいと思っていました。

亜生先生のHPに連絡をした時にも母の施設で演奏したいのでお稽古させていただき
たいと書きました。
そして実は焦っていました、来年がその10年だからです。

施設は隣県の都城です。
同行をお願いする人には練習の無理と日帰り遠出の無理をお願いしないといけないの
で、声をかけるときに
かなり勇気を振り絞りましたが、SさんDさんYさんには快く引き受けて頂きまし
た。

長年の夢がかなって、今感無量です。
この文章を書く私の足元は涙の海が出来ています。(うちは海抜15mです)

演奏曲は
1 童謡メドレー(はとぽっぽ・チューリップ・七つの子)
2 石薬師
3 花はさく

歌詞カードのついたプログラムを配りましたので童謡メドレーでは一緒に歌っていた
だきました。
男性の声も大きく聞こえて来てうれしかったですね。
入所者80名ほどの施設で、ほとんどの方が集まってらっしゃいました。

母は最初から泣き顔でした。
実家の父と弟の一家5人が後ろに座っているのが見えました。

あっという間の30分でしたが、本当に素敵な30分でした。
この30分の為に皆さんが払ってくださった努力は一生の宝物となりました。
ありがとうございました。

 

 

 

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お手伝いくださった3人の皆様、そして受け入れてくださった施設の皆様本当に有難うございました。聞いててくださったみなさま、喜んでくださったとのことで、きっと演奏された皆様は胸をなでおろしたと思います。

 

Tさん、本当にお疲れ様でした!お母様もきっと喜ばれたと思います

 

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kirinone.hateblo.jp