お稽古風景~未就学児編~
最近こどもちゃんお稽古生が増えてきてくれてとっても嬉しい限りです!
こどもちゃん達と接してると、あらゆるシーンでハッとさせられたり、すごいなぁと感心させられたりします。
それだけにこちらも真剣勝負。毎回毎回次は何をしようかしらと考えつつのお稽古です。箏をひくだけが箏の練習ではないと私は思ってます。実際自分が幼い時どれだけ練習したかしら・・・と思い起こせば・・・思い出せないくらい。でも母の御稽古を傍でゴロゴロして聞いてたことがよいおけいこ(?!)になったのではないかと思ってます。
という個人的な経験もふまえ、もし箏を弾くのに集中力が途切れてきたなとおもったら、あっさり次に転換し、そこでテンションを保たせるようにしてます。
例えば未就学児Hちゃん、ピアノをやってるとのこと、ドレミファの方が理解が早いかなとおもい、調弦もドレミファからスタートしました。
箏はピアノとちがって、糸の名前が数字であること。そして漢字でよめるようになること。音符ではなく数字が音とむすびついてること。を覚えないといけません。
どうやったら一番おぼえやすいかなと考えて、一から巾(13番目の糸)までの漢字カルタを作ってみました。表は英数字、裏は漢字。
レッスンアイディアとして
①まずは英数字側をみせて、漢字をおぼえるところからスタート
②一枚とって、読み上げ、その糸をひく
③2枚とって、その音を連続してひく(メトロノームをならせつつ)
④色別でわけ、同系色でメロディをつくり、同じパターンをひく
⑤H(3文字)ちゃんの唄をつくろう!といって3枚のカードを弾かせる。同時にお母さんやお父さんなど家族の唄もいっしょにつくる。
などなど。素朴な手書きカルタですが、その使い方は幾通りもの可能性に溢れてます。その時その時のルールは私が提案するのですが、自立心旺盛、また新しいものにチャレンジしたがりのHちゃんは自分でルールを作るのも大好き。
私がこうしようよというと、嫌な時には「こういうのがいい」と自分のアイディアを即座にだしてきます。こういう時が一番面白く、楽しいですね。
この前は紐を円状に畳におき、そこを池としました。Hちゃん曰く、池の外にはワニがいるとのこと。私が演奏し続けてる間は動き回れるのですが、演奏が止まるとワニにみつからないようにカラダをとめるゲームなどもしました。リトミックでいう即時反応というものです。
今はカラダと音の反応を学習するために体系化されたものをリトミックというけれども、昔は私たちはこれをわらべ歌や”ゴム飛び”やなわとび、手遊び歌で自然と学んでた筈。未就学児のお稽古ではこういう手遊び歌も一緒にやります(そして時たまオウンルールが加わったりします)。
一応未就学児は30分稽古なのですが、ゲームが楽しいらしく、「やだー、やめないー」と言い張り、気付けばいつも1時間近くやってます。
箏をひくだけでなく、音とカラダの関連性も、お稽古中になんとなく気づいてくれると嬉しいなとおもいつつ、やっております。アソビの中で培った経験は後々の音楽センスにも関わってくると私は確信してます。