メトロノームで練習してみよう(例:『鳥のように』後半編)
メトロノームで練習してみよう(例:『鳥のように』後半編)
前回からの続きです。今日は後半編。
例:『鳥のように』後半部のメトロノームの設定
まず例『鳥のように』楽譜をみてみます。中間部は奏者フリーな要素が多いので、後半部を扱います。
後半は写真一番左端の行からスタートです。
楽譜指定は♩(四分拍子)=72. ビートは6/8、6拍子(8分拍子が6つ)です。
四分拍子でメトロノームを打とうとすると大枠すぎて分かりにくいようです。そこで単位を八分拍子に揃えます。♩=72 ということは♪=144。
【鳥のように、後半出だし】
一四一四一四一四一四一四 一四一四一四一四一四一四
この青部分でメトロノームのピッがなります。
前記設定で音の速さが捉えにくい場合
前半と一緒で細分化してみます。
【鳥のように、後半出だし】
一四一四一四一四一四一四 一四一四一四一四一四一四
これだと一粒の音すべて ピッ がでるので、ずれた時にわかりやすいです。
メトロノームで練習する利点
以前の記事でも書いたような気がするのですが、私たち邦楽器が大合奏する場合、大半の場合指揮者がいません。これはお互いの呼吸や間を感じあえるという日本の和楽器奏者の優れた長所です。が、メトロノームでのバックボーンが揃っていれば、合奏はさらにやりやすくなるかと思います。
今年秋国文祭では、いろんな流派の方が一緒に「鳥のように」を群奏します。力強い羽を蓄え、次の開催地に邦楽の可能性を届けられるような演奏が出来れば最高だなと思います。一緒に頑張ってまいりましょう。