Youtube『箏(琴)の基本的な調子を学ぼう:同じ平調子でも低調子?高調子??』をupしました
今回は箏(琴)の古典曲などでよく使われる低調子について説明しています。
楽譜に平調子と書いてあって、平調子をちゃんととったはずなのに、三味線や尺八と合奏するとなぜか合わない??歌の高さが高すぎたり、低すぎたりして歌えない?? それは平調子の低調子にしていない可能性があります。この動画をみて、低調子・高調子について一緒に学んでいきましょう。
今回の動画は四つの章で構成されています。
第一章 低調子についての口頭説明
第二章 低調子にするときは楽譜のどこをどう読んだらわかるの?
第三章 楽器を使って低調子にするとき気をつける事
第四章 低調子を一から聞いてみよう(調弦表あり←スクショならココ)
明日合奏だし音だけわかれば良いんだ!!というお急ぎの方は第四章へGO。
でもいつかはちゃんと理屈も理解してね。
つくづくまあ思いますが、やはり言葉一つ一つが馴染深いものが少ないのでむずかしいですよね。ですが少しずつ覚えていけば大丈夫!
動画を見終わった後、『ロ』って何か!『壱越』って何か!だけでも覚えておいてくれると嬉しいです。ではでは!
今年もよろしくお願いいたしますとつらつら。
2021年度始まりましたね。今年は年女よ🐮
ゆっくりではありますが、ブログ今年もぼちぼちと更新してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
去年は喪中という事もあり、我が家は静かな年越しでした。またコロナという事もあったのか演奏仕事もなく、のんびりとしたお正月。すごく贅沢だなと思いつつ、ダラダラしながら、料理したり、本を読んだり、新規購入したipadをいじっていたらあっという間に休日は終わってしまいました😚
桐の音楽院では1月5日がお稽古始まりでした。年明けから「とりあえず先生の顔見に来た〜〜」と言ってお稽古に来てくださる方を筆頭に、お稽古もまぁともかく(笑)こんな切迫してくる状況の中訪ねてくださる方が多くてありがたいなと思う限り。
思えば、若い頃は「練習して来てないの!!?」とお弟子さんたちに言い放っていたような・・👹。でも自分自身両親の介護を経て、どうしても避けられないスケジュール変更や自身の都合だけではままならない事情があると気づく40代。体力の関係もあるしね。今更ながら、個々人仕事や家庭の事情もある中、お稽古場に来てくださるお弟子様の有難さをつくづく感じる昨今です。
ブログは多分20年以上続けており、時代時代で私の思考もだいぶ変わってきているなぁとつくづく感じます。どちらかというと環境に変化を迫られた事が多いにあったけど、今は自分の在り方がわりに気にいってます。ここ数年家庭の事情もあり、本を集中して読めなかったり、SNSにもうまく文章が書き込めなかったりの時期が続いたけど、ようやく昨年末くらいからインプット、アウトプットできるように(twitterも少しずつ再開!)。2021年は仕事もプライベートも自分らしく「スキナトキニ、スキナコトヲ」。映画『しあわせのパン』の陽子さんのように。
本年度もきっと歩みがのんびり🐄ではありますが、どうぞよろしくお願いいたします。
梶ヶ野
Dual Koto×Koto、岡山県勝央町へ行ってまいりました!
23日から1週間、山野安珠美さんと岡山県勝央町へ行ってまいりました。到着した初日からリハーサルと打ち合わせの連続。
最初の4日間は小学校へのアウトリーチ公演8回をホールにて開催。当初は学校へ訪問する予定だったのですが、ディスタンスを鑑み、生徒の皆様にホールに足を運んでもらう形になりました。音楽室や教室などで行う学校公演とは違い少し距離感はあったものの、日を追うごとにゴージャスになっていく照明や音響を児童のみんなも楽しんくれたのではないかなと思いました。これも日々工夫してくださったスタッフの皆様のおかげです。
学校公演と同時進行で行なっていたのが、収録のための準備。ホール開催予定だった「0歳からのコンサート」そして本公演は、急遽収録となった為、少しでも面白く?できないかなぁと曲を追加したり、素材を集めるために勝央町を駆け抜けたり。そんな私たちの思いつきに快く応えてくださる皆様のおかげで収録も形にすることができました。本当に有難うございました。
この公演の模様は後日勝央町のYouTubeにて配信されるそう。その際はまたご案内させてください。
公共ホール音楽活性化支援・文化庁連携事業という事で一年半年前ほどから決まっていた今回の演奏ツアー。しかしその間に起こる様々な禍騒動😨。出発直前まで少し心配もしつつ、でも勝央町の皆様が本当に温かく迎え入れてくださり、感謝の1週間になりました。
ところで勝央町のキャラクターと言えば”きんとくん”。そう!きんとくんは坂田金時さんの事です。私たちも記念写真をパチリ📷 いろんなグッズも豊富にあるんですよー。なんと配信映像にはこのきんとくんも・・・・出るとか?出ないとか??あと謎のカエルも・・・楽しみですね💕
「私はここにいる!〜コロナを越えるアートプロジェクト第2弾」
箏の自然な音って?
こんにちは。桐の音楽院、梶ヶ野です。
今日は最近ちょっと感じていた事をつらつらと書いてみたいと思います。
最近ユーチューブやzoomというオンラインでのお稽古や音出しなどの機会が、以前より圧倒的に増えてきています。そこで気になるのはやはり音質。
先日東京音楽大学の「日本とアジアの伝統音楽・芸能のためのアートマネジメント人材育成」という取組に講師として参加させて頂きました。様々なバックグラウンドの受講生がいらっしゃり、箏を習っている学生の方もいらっしゃれば、全くこれまで箏という楽器に馴染みがなかったという方ももちろんいらっしゃいました。
「現代×箏」というモチーフで一つの動画を作るのがこの企画の最終目標なのですが、そこで何回となく話に出てきたのは、オンライン上での箏の音について。受講生一人一人の意見を聞いていくのですが、面白いなと思ったのが、"自然な箏の音"という定義の多様さ。
ある人はおそらくデジタル処理されていない音の事を言ったり、ある人にとってはコンサートホール(ある程度余韻のある場所)で聞く音の事であったり、別な人にとっては真横で演奏されている音の事だったり。
この講義の中では実際コトコト(山野安珠美さんと梶ヶ野)で演奏し、それをカメラで撮ったものを直接zoomで聞いてもらうという実験もしました。東京音大内の縦型に広い教室を使用(↓このような感じ)。
講義用の部屋なので、私たち演奏者にとっては幾分デッドな印象。その中で箏の音を自然に聞かせたいと私たち。一方楽器とは別にこの教室内での自然な音の追求をされる撮影の方。それぞれの価値観で”自然な音”という定義が違うのだなぁと興味深く感じました。
またコトコトワークショップ後感想を聴いてみると、実演の際は聞いている側の環境(PC、携帯、モバイルタブレットなどなど)によって、音の印象もだいぶ変わってくる結果に。一方で迫力ある音の印象が、他方では聴いていられないくらいのノイズ音と受け止められたり。さらに気をつけないといけないのはzoomでは喋る声を聞き取りやすくするためにエコーカット、騒音除去などの機能がついているのだけど、演奏をzoomでお届けするとなるとこれも又オフにしなきゃいけなかったり。これがzoomでなくて別のツールだと又違う設定をしなきゃいけないだろうし・・・
全てに対応していこうとすると、やることや覚えること、考えなきゃいけないこと、いっぱい。こう考えていくと人間の耳というのは本当に高機能。ただこれも先に言ったけど、”自然な音”の定義っていうのは人それぞれのフィルターがあり、耳がそれに沿って自動変換している可能性がありますよね。
ということを踏まえて、最近自分のウチでマイキングの実験をしています。次のブログで書きますが、とある企画に参加しようとして映像をとったのですが、音がイマイチ・・・。という訳でちゃんとマイクを立てて音は別録りにしてみました。箏は専ら音響さん泣かせな楽器と定評(!?!)があるのですが、うーんやはり難しいのかもと実感しました。実験はしばらく続くかと思いますが、結構好みな音で撮れるようになってきたのでしばらくこれで演奏動画を発信できればと思います。
私は私が考える良い音で箏の音を発信したい。
というのが、今日の話のオチでした。