鹿児島の箏(琴)・三味線和楽器教室:桐の音楽院

こんにちは。桐の音楽院(きりのねがくいん)です。鹿児島を中心に活動している箏や三味線の会です。お稽古や尺八や他和楽器との合奏、演奏活動などなど。お問い合わせはお気軽に♪

がんばってに代わる言葉

 先日Twitterに何気なく『頑張ってほしいなぁ』とつぶやいて、後から「いやこれなんか違うな」と思いすぐ削除してしまった。
 もしかしたら言われた人は既に頑張ってるのに、更にがんばってと言うのは、負担をかけてしまうのかなとちょっと思ったのである。

 

 昭和世代の私は、頑張るのが美徳だと思っている節がある。

 

 ときには自分の能力に負荷をかけるのはもちろん良い。それが伸びしろとなる場合もある。頑張ってという言葉を期待値と受け止めてくれて、張り切るタイプの人ももちろんいるだろう。
 でも過剰な負荷と言うのは人にものすごいストレスを与えてしまう。そうするとどうなるか?自分の経験上、あまり良い結果につながらないような気がしています。

 

 と思っているので、お稽古の時に練習頑張ってと気軽に言えない自分がいる。
 それでなくてもみんな学校だったり勉強だったり仕事だったり家族だったり、そんなことでがんばっている。しかも私が知っているのはお稽古の時間内で知り得る状態でしかないので、慮り判断するのが非常に難しいなと感じる場合もある。

 

 しかしまぁ練習はしてほしい、正直(笑) 。ある程度ね。だからそんな時に頑張ってと言う言葉に変わる言葉は何かなぁと最近すごく考えている。まずは相手のやる気のツボは何なのか、そこに気づいてあげるのが1番なのかなと思う。
何か人がやる気になるような、さりとて押し付けがましくもなく、そんな言葉は無いだろうか。

 

そんなことを最近考えています。

 

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箏邦楽情報まとめぼちぼち更新中

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四十肩になって困った話と良かった話

ある日突然それはやってきた。四十肩である。

 

これがめちゃ痛い。腕が肩からぶら下がっているだけでとにかく痛い。腕って結構な重さがあるんだなという新発見。そんな発見あんまりしたくなかったけど、ともかくこれは只事じゃないと、速攻整体に行きました。

 

行ったところ、今のところは炎症出来立てホヤホヤなのでできることがありません。三角巾で腕を吊りますのでとにかくじっとしてくださいとの指示。早く直したいばっかりに病院ではなく整体に行ったのだけど・・・そこまで言われては・・・・

 

というわけで発症後1週間お稽古お休みにさせていただきました。とゆうかもう動く気力もなかった。痛みというのは人から気力を縛ってしまうという再発見。改めていうけどそんな発見はあんまりしたくなかった。

 

そして包丁も持てなかったので今日からしばらくご飯作りません宣言をしてとにかく横になってていた(これはちょっとよかった)。しかしながら横になっているだけでも痛いから、本当にもうやれやれでした。

 

というわけでお稽古の変更移動などに、すぐに対応してくれたお弟子さまたちのおかげで、幸いすぐに良くなったけれども、痛かった右肩が回復するとともに、今度は左の肩に違和感が出てきた。

 

うちの会には人生豊富なお姉さま方がいっぱいいるので、四十肩の話をすると経験談が出るわ出るわ出るわ。まぁ大変な話をいっぱいしてくださっていて顔が青ざめたので仕方なく病院に行くことにしました。左肩までダメになってしまっては、これはもう大変。

 

結果そんな大した事なくて、石灰化もしてないし、注射をしなくても大丈夫ですと言われた。鎮痛剤と湿布をいただいて、いつもよりは左手の動きを控えていたら、だいぶ良くなりました。

 

しかし腕が使えないと言うのは本当に不便ですね。洋服を着るのも、トイレに行くのも、運転するのも、腕が普通に動けてできるのだという本当に当たり前のこと再発見。この発見はよかった。謙虚な気持ちを取り戻しました。うで様ありがとう。

 

よかった話を更にすると、肩が使えない時期に、導入したのは音声入力。パソコンも使えなかったので、携帯に音声入力に強いキーボードを入れてみました。これは便利。実は今このブログも音声入力で入れています。誤字脱字は、まあまあそこそこあるんだけど、それなりの文字数の時は喋って入力した方が楽。そしてあとでパソコンで校正をちょいちょいした方があっという的に早かったのでした。

 

あと、ゴロゴロソファでのたうちまわっている時に、YouTubeで四十肩のことを調べました。やはり肩のポジションが悪かったり、肩甲骨が固かったり、あるいは首が悪かったりと原因は様々らしいけど、炎症が収まったらやはりこれはストレッチしかないと思い、痛みがひいてきたと同時に少しずつ柔軟開始。

 

そうすると呼吸がしやすいことに気づいた。唄が歌いやすい。姿勢には以前から気をつけてはいるつもりでいたけれども、自分が思っているより、自然に肩が内巻きに入っているのかもしれない。ついでに姿勢を良くしようという意識が、逆に反り腰になっていて骨盤がニュートラルじゃなかったのかもしれないと諸々の自分の骨格の弱点に気づき始めました。そうなるとどうでしょう、ストンと体重が減りました。少しだけどね。ラッキー。

 

というわけで最近は、腕をクルクルさせたり、肩甲骨を寄せたり、縦にぎゅーっと伸びたりするストレッチを習慣化させるべく、常にウネウネと動いている私でした。今度からお弟子さんも誘ってやってみようと思っています。何のお稽古かもはやもうよくわからなくなってきているけど、何事も健康第一だから!!

 

なぜHatenaブログもあるのにnoteを始めたかと言う話

ブログはいつから始めたのかあんまり覚えていない。多分20代前半位。最初のうちは自分のことだけ書いていたような気がする(笑

 

でもなぜか不思議なもので歳をとってくると、自分のことよりは箏や楽器そのものについてもうちょっとちゃんと知ってもらいたいと言う気持ちが強くなってきました。多分鹿児島に戻ってきて教えると言う仕事量が増えたのもその理由の1つかもしれません。

 

YouTubeを始めたのも先の記事で伝えましたが、自分のお弟子さん達にもう少し詳しく教えたいところ、日々のお稽古ではなかなかそこまで行き着くことができず、そこを捕捉するために始めたのがきっかけです。

 

時代はコロナ禍に突入して多分自宅作業が増えたからでしょうか、アナリティックスを見るとブログやYouTubeが思いのほかいろんなところから見られているということがわかりました。

 

となると、少しばかりブログに気ままに書くと言う事がしづらくなってしまったような。

 

と言うのは外部のソースや検索機能から飛んできた場合、必要な情報が目の前にあったほうが、その人にとっては便利だろうに、それ以外の情報がたくさんあってしまってはその人の時間に無駄になるかなと思いました。これは私自身の経験から。もちろん求めている情報の探索中に他の面白いことを見つけたり、無駄だと思えることの中から興味のわくことを見つけたりということもあるかもしれません。でも私だったらシンプルにまとめているものの方が嬉しいかなと思ったのです。

 

本当ならばはてなブログでもうちょっときれいにまとめればよかったのですが、最近気になっていたnoteがまとめブログとしては使いやすいんではないかと思い始めて、思い切ってそちらのほうに移行しました。下書きするときに、一切の無駄な文字列がなく、真っ白な画面なので見やすいし、書きやすいなと思ったのもその理由の一つです。これからどんどん情報を追加していこうと思っています。自分なりのペースでだけどねw

 

と言うわけで使い分けとしては

 

はてなブログは、自分や桐の音楽院の活動、そしてそれに伴った思考や私感をまとめるブログ

 

・noteは箏三味線やその他邦楽器に関する情報をまとめるサイト

 

Twitterはもっと散文的なつぶやきを気まぐれに

 

と言うふうに使い分けようかなと思っています。実はFacebookにも持っているのですが、少し使いあぐねているというのが現実です。はてなブログTwitterなどの転載ばかりになってしまうのが、何か申し訳ないような気がして。こちらも少し考えていきます。

 

と言うわけではてなブログは、少し長めの文章が多くなってしまうかもしれません。でもそうじゃないかもしれません(笑)。その日の気分で徒然と。

 

ではでは。

 

これからどんどんまとめていきますので、音や三味線、そしてその他邦楽器のことに興味がある方は、ノートをフォローしていただけるとうれしいです。

 

note.com

 

気まぐれでよければTwitterも(笑)

twitter.com

youtube「箏の演奏法 左手編」です

ブログ更新お久しぶりで本当に穴に入りたい梶ヶ野です。
YouTubeも大変大変お久しかたぶり過ぎに更新いたしました。

youtu.be

こんなに亀更新のYouTubeですが、じわりじわりと登録者数が増え続けておりまして、本当にありがたく思っております。最初は桐の音楽院の会員、そして師範の先生方のブラッシュアップのためにと思いはじめたYouTubeでしたが、様々な方に見て頂いているみたいです。1300年の歴史のある楽器ですので、いろんな考え方、演奏法などあるかと思いますが、温かく見守っていただければ幸いです。

 

さて今回は左手の演奏法について。
パターンととして2つに区分して見ました。

①左手で音の高さをかえる

②左手で音色やその余韻に変化をつける

 

 

①のパターンとしては

・弱押し
・強押し
・最強押
・掛け押し
・引きいろ

 

②のパターンとしては
・後押し
・押し放し
・突きいろ
・ユリいろ
・消し爪

 

があるかと思います。

 

興味のある方は是非ご覧ください 😊
続きまして箏の奏法右手バージョンも作成中ですのでしばしお待ちくださいませ。

 

 

 

立志式で何を話そうか迷った結果

皆様の地域では立志式ってされていますか?
私自身はそういう行事があると言うことを知りませんでした。今回鹿児島市立星峯中学校の立志式で、お話と演奏を依頼されたご縁で、ちょっと調べてみました。

 

立志式とは。

元服にちなんで(数え年の)一五歳を祝う行事。参加者は,将来の決意や目標などを明らかにすることで,おとなになる自覚を深める。(三省堂大辞林より)

なんだそうです。

困った💦
中学生の時に将来を見据えて大人になる自覚なんてなかったので😅、大変困りました。

そこで考えた。私が中学生の頃はボーっっとしてたけどと白状した上で、素晴らしい邦楽や箏の演奏家の先人たちの人生を私なりに語ってみよう!と。
と言うわけで、演奏と共にその曲を書いた何人かの作曲家のお話をさせていただきました。 

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式中はとってもとっても静かで、どれだけ話が伝わったかしら・・と少し心配になりましたが、あとで感想をいただいてホッとしました。結構色々感じてくれてたみたい。

 

式典を行ったことで、立志ということを意識してくれた生徒様もたくさんいらっしゃったようで。一部ご紹介。

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作曲家の方々のお話では、これからの人生に活かすことができることをたくさん学ぶことができました

立志式をより、思い出に残し、夢がまだないけど大丈夫だと安心させてくれた話をありがとうございました 

梶ヶ野先生のどうして琴を続けようとしたのか、と言う話がものすごくかっこいいなと思いました。

私はまだ将来の夢を確実には決めていませんが、今日からは今まで以上によく考え、長い人生を歩んで行こうと思いました

 

そうそう、これから長いし、なんだってできるよ✨と思います。ほんとうに!

 

最後に思わず笑っちゃった一文。

琴をひく手さばきが言葉に言い表せないほど、キレキレでした

 キレキレ(笑)

 

今年の3月11日は大阪宝くじトワイライトクラシック・コンサートでした。

折しも今年の3月11日は、大阪で本番でした。
チェロの海野幹雄さんとDual KOTO×KOTOでの共演。

 

会場は大阪宝くじドリーム館。皆様ご存知ですか?宝くじドリーム館。東京新橋と大阪なんばにある、宝くじをもっと身近に知れるというスペースなんですよ。ここで抽選も行ったり、宝くじの歴史や今を知れるのです。大阪宝くじドリーム館では数年前に一度Dual KOTO×KOTOで演奏しましたが、その時私は即興しすぎて、17絃の柱を全部倒してしまったというメモリーがあります(遠い目)。

 

今回は折しも3月11日。東日本大震災の日でした。本番前の14:46、会場の皆様とご一緒に、黙祷からスタートした本公演。

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 感染症対策という事でスペースを贅沢に使った20席限定のコンサート。定期的に行われている公演なのでお客様もお馴染みの方が多いそう。他の楽器とご一緒する時はまずプログラムから色々悩みますが、今回あずみさんが編曲した「ルーマニア民俗舞曲」をメインに。さすがあずみさんが手がけただけあって、伴奏と言えども箏は箏らしく。すごくカッコ良いアレンジになっているのでまたいつか別の機会でもお届けできると嬉しいなと思っています。

 

今回は大阪本番前日、東京に前乗りして3人でリハーサル。通常だともう少し余裕のあるスケジュールを組むのですが、この時期、予約する飛行機が次々に欠航になってしまい、変更を余儀無くされたりして😭海野さん山野さんにはご迷惑をおかけしたりしました。

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宝くじキャラクター”くーちゃん”もコロナ対策!

この時期に東京や大阪に赴く事は、鹿児島にいる私にとってはなかなかハードルが高いのが正直なところ。実際この公演に関しても一度中止となり自粛期間を経ての延期公演。これを実現してくださった日本クラシック音楽事業協会の方々のご苦労はいかほどだったかと。開催できて本当によかった。

 

あと現地では田波楽器様に本当にお世話になりました。ドリーム館での滞在時間に限りがあり、かなりタイトな中撤収せねばならず、田波楽器様のお力添えをお願いしました。私たちが演奏に集中するために、ご尽力いただく皆様のお気遣いやご苦労が私たちの礎となり、舞台が成り立つのだとつくづく。これは毎回思う事だけど、普通が普通でなくなって、こうやって舞台にたつ事さえ困難になったこのコロナ禍以降、そんな思いをさらに強く感じました。関係者の皆様本当にありがとうございました。

 

と言うわけで弾丸出張だったけど、無事に終了できたことが嬉しく、いつもの公演終わりより元気な感じで帰宅の途に。駅ではたこ焼き食べました。せめてもの大阪っぽさをここで😋

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あと記念の春一番くじを購入して帰りました。結果はと言うと200円アタリ🎯!(笑)がでました。

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45分授業内で、大人数に箏を触れてもらう作戦決行

2021年度初めての学校公演は姶良市重富小学校へ。
隼人のサン・アモリ教室でお稽古頑張ってらっしゃるY先生からのご縁。

 

ここでは学校側からリクエストがあって、子供達に少しでもいいからとにかくとにかく楽器に触ってほしいと。人数を聞くと40人超。授業は45分。そしてそれを3クラス分。

おーーー、結構みっちりです(笑)。曲は”さくらさくら”🌸。

 

●子供達が触れる楽器の数は8面 → 一面につき5人わり当て

●45分内で5回ししないといけないので、説明などを考えると、一人当たりが触れるのはギリギリ5分ほど?

 

 

 

普通だと一曲仕上げるのはとても無理・・かと思いましたが、そこはなんとかリクエストに応えたい🔥そこで考えた。1フレーズずつだったら5分でもいけるだろう!

 

”さくらさくら”を4分割。

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一人で弾くのは心もとないかもしれないので、2人一緒に弾いてもらうことにして。

 

ABという箏を弾く子たちは①のフレーズを。
CD箏は②のフレーズ。EF箏は③のフレーズを、GH箏は④のフレーズを。

 

それをAB→CD→EF→CD→EF→AB→GHの順で弾くと、一曲コンプリート!

 

これだと皆で一曲を仕上げてる感もあり、結構集中して練習するみたい。
箏に触れない子達も、歌詞や絃の数を読み上げたりして一体感がでる!という良い効果も。



音楽の授業で、今では必須となった伝統楽器。
でも担当する先生は和楽器にそこまで詳しくないとやはり苦労する、という話はチラホラ聞きます。しかもこんな短時間だと大変ですよね。

 

 

もしよかったらこんな作戦は如何でしょうか?というTIPSでした。