教員採用試験における邦楽器の実技試験について
すこし前ですが、教員採用試験のために箏を集中的に習いたいという方が、桐の音楽院にいらっしゃいました。
以前兵庫県でやっているという話を聞いた事があるような気がしていたのですが、九州内で実施してるとは初耳。
ざくっと検索しただけでも
広島県・兵庫県、岐阜県・鳥取県・高知県、大分県、福岡県、北九州市
などの公立教員採用試験で実施されてるとのこと。
内容も各自治体で多少の差があれども、”2~3分の演奏”は共通で、場合によっては耳での調弦、暗譜など、もし受験者が全くの初心者だった場合はかなり難易度高い要求だなと感じました。
桐の音楽院にいらっしゃったAさんは福岡県公立教員採用試験を受験されるとのことで、課題である「任意の楽譜による”さくらさくら”」に「4小節の自作の前奏」をつけ、「自らの調弦」で弾くというもの。
試験後にその様子を聞いたところ、調弦についてはすべての絃を自力(耳?)で調弦!というわけではなかったそうですが、時間制限がついたとのこと。
しかし、とても積極的意欲的なAさん。2週間で6回レッスンを集中的に受けられたかいもあって、試験当日はとても落ち着いて、本番に臨めたという事でした。
そのほかにも、今年の鹿児島公立教員採用試験の中学音楽の一次試験(記述)では歌舞伎の舞台の専門用語が丸ごと出題されてたとのこと。
年々、邦楽や自国文化に対する需要度みたいなものが高まってる気がします。私たち世代では教科書の中で邦楽が取り上げられることはまずなかったので、とても嬉しい傾向です。
私もAさんのおかげで、学校教育での邦楽器の取り扱いに興味がわいたので、主な出版社の音楽教科書を一括購入してみました。思ったより、詳細で濃い内容。私も箏だけではなく、邦楽、日本の舞台芸術について、勉強しなすべきだと励みになりました。
採用結果は秋とのこと。その時期にはAさんのサクラがさくとよいなーー!
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